2016年8月30日火曜日
[aircraft] 飛行機の見分け方! まとめ
僕が飛行機を見分ける際の手順をまとめておきます。
対象とする飛行機は、
B737, B747, B767, B777, B787
A320, A330, A340, A350, A380
の10機種です。
万能ではないので、わからない場合は別の記事を読んでみてください><
飛行機の見分け方! エンジンがたくさんある人たち (エンジン4つの大型機)
飛行機の見分け方! エンジン2つでたくさん人を運ぶひとたち (エンジン2つの大型・中型機)飛行機の見分け方! 小型のジェット機を攻略! (エンジン2つの小型機)
客室の構造は?
→ 総2階建てならA380
→ 前だけ2階建てならB747
→ それ以外の場合は他の8機種のどれか
以下、残りの8機種の分類をします。
エンジンの数は?
→ 4個ならA340
→ 2個ならそれ以外の7機種のどれか
以下、残りの7種類の分類をします
しっぽは?
→ 先端は斜めに切れていて、水平尾翼はギリギリまで来ている B737
→ まるーい B767
→ ストローを潰した形 B777
→ 円錐形で先端は灰色 B787
→ 先端は縦長の楕円形。先端の部分は灰色で、水平尾翼から少し余裕がある A320
→ しっぽが水平に伸びている A330
→ 上記どれでもない A350
着陸装置の主翼側の車輪数は?
→ 1列 B737 or A320
→ 2列 B767 or B787 or A330 or A350
2列で前輪が上がっている B777 or A330
2列で前輪が下がっている B767 or A350
→ 3列 B777
顔は?
→ 片側2枚の窓からなる B787
→ アイメイクがある A350
→ 片側3枚の窓で、外側2枚のつなぎ目が下に出っ張ってる B737 or B767 or B777
→片側3枚の窓で、舌への出っ張りはない A320 or A330
エンジンは?
→ エンジンカウルの後ろ側がぎざぎざ B787
→ エンジンを正面から見るとひしゃげた形をしている B737
→ その他の場合は残りの5機種のどれか
主翼先端は?
→ ウィングレット B737 or A330
→ レイクドウィングレット B787
→ ウィングチップ A320
→ シャークレット A350
→ なにもなし B767 or B777※
(B777は一部レイクドウィングレットがついていますが、B787より目立たないので、何もついてない括りにしました)
以上でーす(^^)
是非、色々と見分けて遊んでみてください!
【他の記事】
飛行機の見分け方! 登場人物紹介
飛行機の見分け方! エンジンがたくさんある人たち
飛行機の見分け方! エンジン2つでたくさん人を運ぶひとたち
飛行機の見分け方! 小型のジェット機を攻略!
飛行機の見分け方! まとめ
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[aircraft] 飛行機の見分け方! 小型のジェット機を攻略!
今回は、LCCなどでよく使われる、B737とA320を見分けてみようと思います。
左がB737、右がA320です。
似てる?
よく見てみると全然違いますよ!
ちなみに、この2機種は、初回のブログ(登場人物紹介)にて、小さいぞ!という形で紹介した機種です。
左がB737。後ろのB777のエンジン径とB737の客室径が同じくらいですね。
右がA320とA380です。なんというサイズ差…!?
それでは、それぞれを見ていきましょう!
B737
B737のシリーズもBOEING社の大ベストセラー機です。
なんと、7000機近く売れているのだとか。
バケモノか!?
B737を見分ける際のポイントは、顔、着陸装置、主翼、エンジン、垂直尾翼、しっぽです。
全部を覚える必要はありません。この内のいくつかの特徴が合致したら、B737だと断定できます。
まずは顔。片側3枚の窓からなっていて、外側2枚の継ぎ目部分が少し下に出っ張っています。
これは、BOEING機の特徴でしたね!(詳しくはこちら)
着陸装置を見てみると、主翼側の車輪が1列になっています。
今回取り扱っている10機のなかでは、主翼側の車輪が1列なのはB737とA320だけです。
この車輪と顔の組み合わせでB737とA320は判定できるので、大事なポイントだと個人的には思っています。
次が主翼です。
主翼先端が急激に上に反っていますね。これはウィングレットと呼ばれる装備で、これで主翼先端から生じる乱流を軽減しています。
かなり急激に立ち上がっているのが見て取れると思います。
ちなみに、何故かスカイマークのB737では、ウィングレットにトランプのスートが描いてあります。
ですが、B737もバージョンによってはウィングレットがついていない場合もあり、
普通のA320にはウィングレットはついてないのですが、ついている時もあります。
(左がウィングレットのないB737で、右がウィングレットのあるA320)
判断の際は参考程度にとどめましょう。
次がエンジンです。
B737のエンジンは、正面から見るとひしゃげた形をしています。
これによって、エンジンの径を確保しつつ、着陸の際に地面に触れないようにしているのです!
これはB737の特徴なので、このエンジンをみたらB737で間違いないです!
垂直尾翼を見ましょう。
B737の垂直尾翼は、前側が曲がっているのがわかります。
この尾翼もB737の特徴です。
(左はB737、右はA320)
垂直尾翼の前縁が曲がっているのもB737だけなので、これでB737と特定できます。
最後がしっぽです。
B737のしっぽには次の2つの特徴があります。
・水平尾翼がギリギリまで来ている。
・図のように斜めに切れている
一般に、BOEING社の機材のほうが水平尾翼が大きく、AIRBUS社の機材の方が水平尾翼が小さい傾向があります。
これは、AIRBUS社の機材では操縦系統にフライ・バイ・ワイヤ方式という電子制御が広く採用されており、尾翼が小さくても機体を制御できるという特徴があるからです。
そのため、慣れてくると、水平尾翼の大きさでBOEING社とAIRBUS社を区別できるようになったりします。
以上まとめると、B737の特徴は
・BOEING顔
・着陸装置の翼側の車輪は1列
・主翼先端にウィングレット
・エンジンがひしゃげた形をしている
・垂直尾翼の前縁が曲がってる
・しっぽは斜め
・水平尾翼はしっぽギリギリまで来ている。
です。
A320
A320を見分ける際のポイントは顔、着陸装置、主翼、しっぽです!
まずは顔!
コックピットの窓(ウィンドシールド)は片側3枚でできており、BOEING社のものと違って、外側2枚の継ぎ目が下に出っ張ることはありません。
着陸装置ですが、これもB737同様主翼側の車輪は1列になっております。
顔と着陸装置の組み合わせで、A320は特定可能です。
次に主翼を見てみましょう。
主翼先端には、ウィングチップと呼ばれるものがついています。
これも、翼端で生じる乱流を軽減させる働きがあります。
実は、このウィングチップ、A380にもついているんですよね!
今回紹介するAIRBUS社の飛行機の中で、最大のものと最小のものに同じウィングチップがついているの、なんだか不思議ですね。
大きさは本当にぜんぜん違うんですけどね!
そして最後に、しっぽです。
A320は、水平尾翼の後ろに余裕があります。
また、しっぽの先端は縦長の楕円形をしているのですが、塗装に依らず、先端部分は少しだけ灰色になっています。
以上がA320の特徴でした!
さいごに練習問題を載せておきます!
Q1.
Q2.
Q3.
Q4.
(答え A1. A320; A2. B737; A3. B737; A4. A320)
いかがでしょうか。
これで、当初上げた10機種の見分け方紹介は完了です!
ではまた別の記事で!
【他の記事】
飛行機の見分け方! 登場人物紹介
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左がB737、右がA320です。
似てる?
よく見てみると全然違いますよ!
ちなみに、この2機種は、初回のブログ(登場人物紹介)にて、小さいぞ!という形で紹介した機種です。
左がB737。後ろのB777のエンジン径とB737の客室径が同じくらいですね。
右がA320とA380です。なんというサイズ差…!?
それでは、それぞれを見ていきましょう!
B737
B737のシリーズもBOEING社の大ベストセラー機です。
なんと、7000機近く売れているのだとか。
バケモノか!?
B737を見分ける際のポイントは、顔、着陸装置、主翼、エンジン、垂直尾翼、しっぽです。
全部を覚える必要はありません。この内のいくつかの特徴が合致したら、B737だと断定できます。
まずは顔。片側3枚の窓からなっていて、外側2枚の継ぎ目部分が少し下に出っ張っています。
これは、BOEING機の特徴でしたね!(詳しくはこちら)
着陸装置を見てみると、主翼側の車輪が1列になっています。
今回取り扱っている10機のなかでは、主翼側の車輪が1列なのはB737とA320だけです。
この車輪と顔の組み合わせでB737とA320は判定できるので、大事なポイントだと個人的には思っています。
次が主翼です。
主翼先端が急激に上に反っていますね。これはウィングレットと呼ばれる装備で、これで主翼先端から生じる乱流を軽減しています。
かなり急激に立ち上がっているのが見て取れると思います。
ちなみに、何故かスカイマークのB737では、ウィングレットにトランプのスートが描いてあります。
ですが、B737もバージョンによってはウィングレットがついていない場合もあり、
普通のA320にはウィングレットはついてないのですが、ついている時もあります。
(左がウィングレットのないB737で、右がウィングレットのあるA320)
判断の際は参考程度にとどめましょう。
次がエンジンです。
B737のエンジンは、正面から見るとひしゃげた形をしています。
これによって、エンジンの径を確保しつつ、着陸の際に地面に触れないようにしているのです!
これはB737の特徴なので、このエンジンをみたらB737で間違いないです!
垂直尾翼を見ましょう。
B737の垂直尾翼は、前側が曲がっているのがわかります。
この尾翼もB737の特徴です。
(左はB737、右はA320)
垂直尾翼の前縁が曲がっているのもB737だけなので、これでB737と特定できます。
最後がしっぽです。
B737のしっぽには次の2つの特徴があります。
・水平尾翼がギリギリまで来ている。
・図のように斜めに切れている
一般に、BOEING社の機材のほうが水平尾翼が大きく、AIRBUS社の機材の方が水平尾翼が小さい傾向があります。
これは、AIRBUS社の機材では操縦系統にフライ・バイ・ワイヤ方式という電子制御が広く採用されており、尾翼が小さくても機体を制御できるという特徴があるからです。
そのため、慣れてくると、水平尾翼の大きさでBOEING社とAIRBUS社を区別できるようになったりします。
以上まとめると、B737の特徴は
・BOEING顔
・着陸装置の翼側の車輪は1列
・主翼先端にウィングレット
・エンジンがひしゃげた形をしている
・垂直尾翼の前縁が曲がってる
・しっぽは斜め
・水平尾翼はしっぽギリギリまで来ている。
です。
A320
A320を見分ける際のポイントは顔、着陸装置、主翼、しっぽです!
まずは顔!
コックピットの窓(ウィンドシールド)は片側3枚でできており、BOEING社のものと違って、外側2枚の継ぎ目が下に出っ張ることはありません。
着陸装置ですが、これもB737同様主翼側の車輪は1列になっております。
顔と着陸装置の組み合わせで、A320は特定可能です。
次に主翼を見てみましょう。
主翼先端には、ウィングチップと呼ばれるものがついています。
これも、翼端で生じる乱流を軽減させる働きがあります。
実は、このウィングチップ、A380にもついているんですよね!
今回紹介するAIRBUS社の飛行機の中で、最大のものと最小のものに同じウィングチップがついているの、なんだか不思議ですね。
大きさは本当にぜんぜん違うんですけどね!
そして最後に、しっぽです。
A320は、水平尾翼の後ろに余裕があります。
また、しっぽの先端は縦長の楕円形をしているのですが、塗装に依らず、先端部分は少しだけ灰色になっています。
以上がA320の特徴でした!
さいごに練習問題を載せておきます!
Q1.
Q2.
Q3.
Q4.
(答え A1. A320; A2. B737; A3. B737; A4. A320)
いかがでしょうか。
これで、当初上げた10機種の見分け方紹介は完了です!
ではまた別の記事で!
【他の記事】
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[aircraft] 飛行機の見分け方! エンジン2つでたくさん人を運ぶひとたち
今回は、エンジンが2つの双発機のうち、大きめのサイズの次の5機種、B767, B777, B787, A330, A350を見分けてみようと思います!
(バックナンバー 登場人物紹介 エンジンがたくさんある人たち)
(ツッコミを食らったので追記しました。追記はこの色で書きます。)
順に見るとこんな感じです。
(左上からB767, B777, B787、左下からA330, A350)
先に見分けるポイントを言っておくと、
です。
よーく見てみると違いが分かりませんか?
ちなみに、実はしっぽが一番強力な判断基準になります。
では、1機種ずつ見ていきましょう!
各機材へのリンク → B767 B777 B787 A330 A350
B767
この子です。
B767を見分ける時のポイントは、
顔、着陸装置、しっぽの3つです。
まずは、顔を見て下さい。
片側3枚の窓になっていて、外側の2枚のつながっている部分が少し下に出っ張っています。
実は、これはBOEING社の飛行機の顔の特徴です。(B747とB787は例外ですが。)
AIRBUS社のA330と顔を比べてみるとこんな感じ!
左がB767で、右がA330です。
微妙な違いですが、コレで僕はまずBOEINGかAIRBUSかを判定しております。
AIRBUS社は必ず真っ直ぐなので、結構分かりやすいです。
次が着陸装置です。
B767は、主翼についている着陸装置の車輪が2列です。
それ自体はよくあるのですが、B767は珍しい事に、前輪が下がっています。
他の機種と見比べてみましょう。
左から、
B767 2列、前輪が下がっている
B777 3列、前輪が上がっている
B787 2列、前輪が上がっている
です。
最後にしっぽです。
B767のしっぽは、「まるい」です。
これも、他のBOEING社の2機とくらべてみると、言いたいことが伝わるかと思います。
左から、B767、B777、B787です。
B777は、「ストローを潰した形」とよく言われています。
B787は丸いですが、円錐形をしています。
B767は、その2つに比べると、まるーいしっぽですよね。
以上がB767の見分け方です。
B767は、かなり古くから採用されている機体なので、20年以上の年代モノが多いです。
そのため、機内は、座席1つ1つに画面がなく、高速バスみたいにディスプレイが上からせり出してくるやつもあります。
国内線か国際線かによって違うそうです。
まあ、古い機体なので、いつ引退するか分かりません。
乗れたらラッキーだと思いましょう。(ボロいですが…)
ANAは、B787の納入遅れの損害賠償として、新しいB767を手に入れているらしい。ということは、古くないB767もあるのだとか!乗ってみたいですなぁ!!
B777
B777は大ベストセラー機!
B747に迫る輸送力を、わずか2発のエンジンで出す!
すごい!
大好きな機種です。
B777を見分けるポイントは、
顔、着陸装置、しっぽです。
顔は、B767同様、片側3枚の窓がついていて、外側の2枚の継ぎ目が下側に出っ張っています。
顔が見えれば、それで BOEING機だとわかります。
主翼側の着陸装置の車輪は3列ですね。
3列の車輪がついているのは、他にはA380だけですが、A380にはもっと大量に着陸装置がついています。
(A380の主翼側の着陸装置。一体何個の車輪があるのだ…)
B777最大の特徴が、ストローを潰したようなしっぽです。
そして、進行方向左側には、なんか、排気口(?)のようなものがついていて、黒っぽくなっています。
以上がB777の見分け方でした!
B777シリーズは通算1000機以上売れており、B747の後継機としての立場を確立しております。
日本の政府専用機も、今はB747を利用しておりますが、B777に順次変更していくそうです。
「大きな飛行機」の中では一番見かける機種かもしれませんね!
B787
最近エンジンが爆発したりなんだり話題のB787です。
このB787を見分けるポイントが、
顔、しっぽ、エンジン、主翼です。
B787の顔は、片側2枚の窓からできています。
今回取り上げている10機種の中では、片側2枚の窓からできているのはB787だけです。
この時点で判断することができます。
しっぽも特徴的です。
しっぽは円錐形をしていて、塗装に依らず、先端部分は灰色になっております。
これもB787特有の特徴なので、これだけでもB787だと判断できます。
エンジンも特徴的です。エンジンのカバーをエンジンカウルというのですが、エンジンカウルの後ろ側がギザギザしています。これで、騒音を軽減しているのだとか。
これも、現状B787だけの特徴です。B747-8もギザギザエンジンカウルが付いているそうです。
ですが、B787の技術を応用して設計されているB737-MAX8、B777-8、B777-9が登場したら、こいつらのエンジンカウルも後ろがギザギザになる予定です。
今はまだこいつらはいませんが、就航が始まったら、エンジンカウルだけからの判断はできません。
最後に主翼!
B787には、レイクドウィングレットというのが搭載されております。
レイクドウィングレット(raked winglet)とは、主翼先端の角度をより後ろ向きに(後退角を大きく)するアイテムです。
これによって、翼の先端で生じる乱流が押さえられ、燃費が良くなるそうです。
また、このレイクドウイングレットは、飛行中に大きく反る性質があります。これもまた乱流を減らすそうなのですが、何より、飛行中の翼の形状が最高にかっこいいです。
見てください!!!
うんカッコいい。
以上がB787の見分け方です。
B787は、made with japanと言われるほど、部品を日本で製造しております。
詳しくはこちら
特に、東レの炭素複合素材を使うことで、上空での気圧と湿度を高く保てるようになり、快適性が非常に高い期待となっております。
(上空の気圧は非常に低く、人間はすぐに気を失うので、客室は与圧しております。ですが、1気圧を保てるほどの強度はないので、少し低めになっています。
また、湿度が高い状態にすると機体の構造が腐食するので、今までは湿度をおさえていましたが、炭素複合素材は腐食しづらいので、湿度も高く保てるようになったのです!)
日本の技術が結集して作られた機体なんです。
戦後長らく日本では航空機業界には参入できていなかったですが、そんななかでのB787の登場は、今後の日本の航空業界での存在感を増していこうという中で重要な機体なのです。
では、次からはAIRBUS社の機体を見てみましょう。
A330
A340の見分け方を紹介した回でも言いましたが、A330とA340は、エンジン個数以外ほとんど違いがありません。
A330を見分けるポイントはA340と共通するのですが、顔、エンジン、主翼、しっぽです。
まず顔を見ましょう。
片側3枚の窓でできていて、BOEING社の機材のような出っ張りがありません。
復習がてら画像をどうぞ。
主翼側の着陸装置の車輪は2列で、前側が上がっています。
次に主翼先端を見てみましょう。
主翼の先端が少し上を向いていると思います。
これを、ウィングレットと言います。
こいつも、主翼先端から出る乱流を抑える働きをしています。
よく見ると、A340にも同様のウィングレットが出ています。
このウィングレット、最近は多くの機体に導入されているのですが、B737なんかでは、かなり主翼先端が立ち上がっています。
(左がA330、右がB737です。)
A330とA340は、ウィングレットの中でも、立ち上がりの角度が浅い機種で、また、カクっと先端が曲がっています。(B737のウィングレットはなめらかに立ち上がっている)
これも、A330、A340を判定する上で大切な特徴です。
最大の特徴はしっぽで、A340同様まーっすぐ後ろに伸びています。
左がA330で右がB767です。
違いは一目瞭然ですね!
以上がA330の特徴でした。
A330に関するうんちくをたれたいところなのですが、あいにくA330を保有する日本の航空会社はありません。乗ったこと無いんですよね。
いずれ乗ってみたいなぁと思っている機種であります。
A350
長くなってまいりましたが、今回の最後がA350です。
A350を見分ける際のポイントは、
顔、着陸装置、主翼です。
まずは顔を見てみましょう。
なんだこれ。
実際は、片側3枚の窓からできているのですが、その外に黒い枠があって、こんな感じに見えているのです。
つまり、アイメイクで目の周りを黒く塗っているのです。
実際はこんな感じ。
こんな機種はA350しかいないので、顔を見ればすぐ分かります。
次に、着陸装置を見てみましょう。
着陸装置の主翼側の車輪は2列で、前側が下がっています。
そういう機種がさっきもありました。B767です。
比べてみると、B767の方が前後の車輪の傾きが大きく、A350は控えめになっています。
(機体の角度が少し異なるので、比べづらいとは思いますが、、、)
(左がA350、右がB767)
最後に主翼を見ましょう。
A350は主翼先端が特徴的な形をしています!
この主翼先端についている曲がった部分は、シャークレット(sharklet)というそうです。これも、主翼先端からの乱流を押さえ、燃費を向上させるためについています。
横から見るとわかりづらいのですが、今までのレイクドウィングレットやウィングレットとは違う形をしていますね。
これもA350の特徴です。
以上が、A350の見分け方です。
A350も日本の航空会社で採用しているところがないので、残念ながら乗ったことがありません。
これにもいつか乗ってみたいものです。
なんと、JALが今後採用する予定だとか!楽しみですね。是非乗ってみたい!
長かったので、最後にまとめを書いておきます。
大きい双発機の見分け方。
Step1 しっぽを見る
まるーい → B767
ストローを潰したような形 → B777
円錐形で、先端は灰色 → B787
まっすぐ水平に伸びている → A330
上記どれでもない → A350
Step2 顔を見る
片面2枚の窓 → B787
片面3枚の窓で、黒のアイメイクがある → A350
片面3枚の窓で、外側2枚のつなぎ目が下に出っ張ってる → BOEING機
片面3枚の窓で、出っ張りはない → AIRBUS機
Step3 着陸装置を見る
主翼側の着陸装置の車輪が…
3列 → B777
2列で前側が下がっている → B767 or A350
2列で前側が上がっている → B787 or A330
Step4 主翼先端を見る
特に何もついてない → B767 or B777※
レイクドウィングレットがついていて、大きく反っている → B787
ウィングレットがついていて、立ち上がりの角度が小さい → A330
シャークレットが付いている → A350
(※B777の一部にはレイクドウィングレットがついていますが、B787ほどわかり易くないので、ここではまとめて何もついていないという括りにしました。)
Step5 エンジンを見る
エンジンカウルの後ろがギザギザ → B787
ギザギザがない → B767 or B777 or A330 or A350
そんなところです!
最後に練習問題を見てみましょう。
今回はちょっと機種が多いので難しいかもですが><
Q1.
Q2.
Q3.
Q4.
Q5.
Q6.
Q7.
Q8.
答え
A1. A350; A2. B787; A3. A330; A4. B777
A5. B767; A6. B777; A7. A350; A8. B787
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(バックナンバー 登場人物紹介 エンジンがたくさんある人たち)
(ツッコミを食らったので追記しました。追記はこの色で書きます。)
順に見るとこんな感じです。
(左上からB767, B777, B787、左下からA330, A350)
先に見分けるポイントを言っておくと、
- 顔(コックピットの窓 = ウインドシールド)
- 着陸装置の車輪の数・向き
- しっぽ
- エンジン
- 主翼形状
です。
よーく見てみると違いが分かりませんか?
ちなみに、実はしっぽが一番強力な判断基準になります。
では、1機種ずつ見ていきましょう!
各機材へのリンク → B767 B777 B787 A330 A350
B767
この子です。
B767を見分ける時のポイントは、
顔、着陸装置、しっぽの3つです。
まずは、顔を見て下さい。
片側3枚の窓になっていて、外側の2枚のつながっている部分が少し下に出っ張っています。
実は、これはBOEING社の飛行機の顔の特徴です。(B747とB787は例外ですが。)
AIRBUS社のA330と顔を比べてみるとこんな感じ!
左がB767で、右がA330です。
微妙な違いですが、コレで僕はまずBOEINGかAIRBUSかを判定しております。
AIRBUS社は必ず真っ直ぐなので、結構分かりやすいです。
次が着陸装置です。
B767は、主翼についている着陸装置の車輪が2列です。
それ自体はよくあるのですが、B767は珍しい事に、前輪が下がっています。
他の機種と見比べてみましょう。
左から、
B767 2列、前輪が下がっている
B777 3列、前輪が上がっている
B787 2列、前輪が上がっている
です。
最後にしっぽです。
B767のしっぽは、「まるい」です。
これも、他のBOEING社の2機とくらべてみると、言いたいことが伝わるかと思います。
左から、B767、B777、B787です。
B777は、「ストローを潰した形」とよく言われています。
B787は丸いですが、円錐形をしています。
B767は、その2つに比べると、まるーいしっぽですよね。
以上がB767の見分け方です。
B767は、かなり古くから採用されている機体なので、20年以上の年代モノが多いです。
国内線か国際線かによって違うそうです。
まあ、古い機体なので、いつ引退するか分かりません。
乗れたらラッキーだと思いましょう。(ボロいですが…)
ANAは、B787の納入遅れの損害賠償として、新しいB767を手に入れているらしい。ということは、古くないB767もあるのだとか!乗ってみたいですなぁ!!
B777
B777は大ベストセラー機!
B747に迫る輸送力を、わずか2発のエンジンで出す!
すごい!
大好きな機種です。
B777を見分けるポイントは、
顔、着陸装置、しっぽです。
顔は、B767同様、片側3枚の窓がついていて、外側の2枚の継ぎ目が下側に出っ張っています。
顔が見えれば、それで BOEING機だとわかります。
主翼側の着陸装置の車輪は3列ですね。
3列の車輪がついているのは、他にはA380だけですが、A380にはもっと大量に着陸装置がついています。
(A380の主翼側の着陸装置。一体何個の車輪があるのだ…)
B777最大の特徴が、ストローを潰したようなしっぽです。
そして、進行方向左側には、なんか、排気口(?)のようなものがついていて、黒っぽくなっています。
以上がB777の見分け方でした!
B777シリーズは通算1000機以上売れており、B747の後継機としての立場を確立しております。
日本の政府専用機も、今はB747を利用しておりますが、B777に順次変更していくそうです。
「大きな飛行機」の中では一番見かける機種かもしれませんね!
B787
最近エンジンが爆発したりなんだり話題のB787です。
このB787を見分けるポイントが、
顔、しっぽ、エンジン、主翼です。
B787の顔は、片側2枚の窓からできています。
今回取り上げている10機種の中では、片側2枚の窓からできているのはB787だけです。
この時点で判断することができます。
しっぽも特徴的です。
しっぽは円錐形をしていて、塗装に依らず、先端部分は灰色になっております。
これもB787特有の特徴なので、これだけでもB787だと判断できます。
エンジンも特徴的です。エンジンのカバーをエンジンカウルというのですが、エンジンカウルの後ろ側がギザギザしています。これで、騒音を軽減しているのだとか。
これも、
ですが、B787の技術を応用して設計されているB737-MAX8、B777-8、B777-9が登場したら、こいつらのエンジンカウルも後ろがギザギザになる予定です。
今はまだこいつらはいませんが、就航が始まったら、エンジンカウルだけからの判断はできません。
最後に主翼!
B787には、レイクドウィングレットというのが搭載されております。
レイクドウィングレット(raked winglet)とは、主翼先端の角度をより後ろ向きに(後退角を大きく)するアイテムです。
これによって、翼の先端で生じる乱流が押さえられ、燃費が良くなるそうです。
また、このレイクドウイングレットは、飛行中に大きく反る性質があります。これもまた乱流を減らすそうなのですが、何より、飛行中の翼の形状が最高にかっこいいです。
見てください!!!
うんカッコいい。
以上がB787の見分け方です。
B787は、made with japanと言われるほど、部品を日本で製造しております。
詳しくはこちら
特に、東レの炭素複合素材を使うことで、上空での気圧と湿度を高く保てるようになり、快適性が非常に高い期待となっております。
(上空の気圧は非常に低く、人間はすぐに気を失うので、客室は与圧しております。ですが、1気圧を保てるほどの強度はないので、少し低めになっています。
また、湿度が高い状態にすると機体の構造が腐食するので、今までは湿度をおさえていましたが、炭素複合素材は腐食しづらいので、湿度も高く保てるようになったのです!)
日本の技術が結集して作られた機体なんです。
戦後長らく日本では航空機業界には参入できていなかったですが、そんななかでのB787の登場は、今後の日本の航空業界での存在感を増していこうという中で重要な機体なのです。
では、次からはAIRBUS社の機体を見てみましょう。
A330
A340の見分け方を紹介した回でも言いましたが、A330とA340は、エンジン個数以外ほとんど違いがありません。
A330を見分けるポイントはA340と共通するのですが、顔、エンジン、主翼、しっぽです。
まず顔を見ましょう。
片側3枚の窓でできていて、BOEING社の機材のような出っ張りがありません。
復習がてら画像をどうぞ。
主翼側の着陸装置の車輪は2列で、前側が上がっています。
次に主翼先端を見てみましょう。
主翼の先端が少し上を向いていると思います。
これを、ウィングレットと言います。
こいつも、主翼先端から出る乱流を抑える働きをしています。
よく見ると、A340にも同様のウィングレットが出ています。
このウィングレット、最近は多くの機体に導入されているのですが、B737なんかでは、かなり主翼先端が立ち上がっています。
(左がA330、右がB737です。)
A330とA340は、ウィングレットの中でも、立ち上がりの角度が浅い機種で、また、カクっと先端が曲がっています。(B737のウィングレットはなめらかに立ち上がっている)
これも、A330、A340を判定する上で大切な特徴です。
最大の特徴はしっぽで、A340同様まーっすぐ後ろに伸びています。
左がA330で右がB767です。
違いは一目瞭然ですね!
以上がA330の特徴でした。
A330に関するうんちくをたれたいところなのですが、あいにくA330を保有する日本の航空会社はありません。乗ったこと無いんですよね。
いずれ乗ってみたいなぁと思っている機種であります。
A350
長くなってまいりましたが、今回の最後がA350です。
A350を見分ける際のポイントは、
顔、着陸装置、主翼です。
まずは顔を見てみましょう。
なんだこれ。
実際は、片側3枚の窓からできているのですが、その外に黒い枠があって、こんな感じに見えているのです。
つまり、アイメイクで目の周りを黒く塗っているのです。
実際はこんな感じ。
こんな機種はA350しかいないので、顔を見ればすぐ分かります。
次に、着陸装置を見てみましょう。
着陸装置の主翼側の車輪は2列で、前側が下がっています。
そういう機種がさっきもありました。B767です。
比べてみると、B767の方が前後の車輪の傾きが大きく、A350は控えめになっています。
(機体の角度が少し異なるので、比べづらいとは思いますが、、、)
(左がA350、右がB767)
最後に主翼を見ましょう。
A350は主翼先端が特徴的な形をしています!
この主翼先端についている曲がった部分は、シャークレット(sharklet)というそうです。これも、主翼先端からの乱流を押さえ、燃費を向上させるためについています。
横から見るとわかりづらいのですが、今までのレイクドウィングレットやウィングレットとは違う形をしていますね。
これもA350の特徴です。
以上が、A350の見分け方です。
A350も日本の航空会社で採用しているところがないので、残念ながら乗ったことがありません。
これにもいつか乗ってみたいものです。
なんと、JALが今後採用する予定だとか!楽しみですね。是非乗ってみたい!
長かったので、最後にまとめを書いておきます。
大きい双発機の見分け方。
Step1 しっぽを見る
まるーい → B767
ストローを潰したような形 → B777
円錐形で、先端は灰色 → B787
まっすぐ水平に伸びている → A330
上記どれでもない → A350
Step2 顔を見る
片面2枚の窓 → B787
片面3枚の窓で、黒のアイメイクがある → A350
片面3枚の窓で、外側2枚のつなぎ目が下に出っ張ってる → BOEING機
片面3枚の窓で、出っ張りはない → AIRBUS機
Step3 着陸装置を見る
主翼側の着陸装置の車輪が…
3列 → B777
2列で前側が下がっている → B767 or A350
2列で前側が上がっている → B787 or A330
Step4 主翼先端を見る
特に何もついてない → B767 or B777※
レイクドウィングレットがついていて、大きく反っている → B787
ウィングレットがついていて、立ち上がりの角度が小さい → A330
シャークレットが付いている → A350
(※B777の一部にはレイクドウィングレットがついていますが、B787ほどわかり易くないので、ここではまとめて何もついていないという括りにしました。)
Step5 エンジンを見る
エンジンカウルの後ろがギザギザ → B787
ギザギザがない → B767 or B777 or A330 or A350
そんなところです!
最後に練習問題を見てみましょう。
今回はちょっと機種が多いので難しいかもですが><
Q1.
Q2.
Q3.
Q4.
Q5.
Q6.
Q7.
Q8.
答え
A1. A350; A2. B787; A3. A330; A4. B777
A5. B767; A6. B777; A7. A350; A8. B787
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